生徒に相談されたこと

日本で日本語教師をしていると、時々ビザの関係で相談される事があります。
「このままではビザの期限が切れるので帰国しないと行けない」とか、「実はすでにビザが切れてしまった」とかそういった類の相談です。
私は単なる日本語教師ですから、その生徒にビザを発行出来るわけでもありませんし、基本的には何も出来ないのですが、どうしたら良いかを一緒に考える事は出来ます。

ビザに関する相談は絶えない

日本語教師の仕事をしていると、自然と外国人に関係する日本の機関、例えば入国管理局や警察や大使館等と関わる事が多いので、力になってくれそうな所に相談をして段取りを付けてもらう事もあるのです。
仕事が無くなって就労ビザが切れそうなら、新しい雇用先が見つかれば良いわけですから、雇ってくれそうな所に連絡してみます。
その他の問題があったとしても本人が真面目できちんとした外国人であるなら、今こうして日本語を勉強しているわけでもありますし、入国管理局に出来るだけ力になって欲しいと伝えます。
日本に滞在する理由が無くなれば強制送還されますが、何かしら正当な理由がある場合は、本人に問題が無ければ出来るだけ日本に居る事が出来るよう手配してくれるでしょう。

ただしその場合でも理由無く行うと他の外国人と公平を欠きますので、「あなただけ滞在を許可するわけにはいかない」と言う事になるケースもあります。
実際に私も何度かそういうケースに立ち会っています。
どうしても法的に滞在が無理となり、生徒が半ば強制的に帰国して行くのを何度か見ているのです。
日本語の勉強の途中でそうなることは残念な事です。
「また日本に来ます」と言う言葉を残したまま、二度と日本に来る事は無い生徒が沢山居ますので、そういう時には切ない思いをします。

意外!?外国人に寛容な国、日本

日本は外国人に対して厳しいと思われがちですが、実はそうでは有りません。
私は海外のいろんな国に行って働いた事がありますが、外国人に対しては日本が一番寛容的です。
ただ日本は法を確実に守る国ですから、法的に公平を欠くとなると例外を認めません。
そう言った面が厳しく捉えられている傾向にあるのでしょう。

日本は素行の悪い外国人には厳しいですが善良な外国人には出来るだけ国としてもサポートしています。
ですから私は今の日本のシステムは理想的だと思うくらいです。

日本語教師をしているといろんな体験があります。
嬉しい体験ばかりでは無く悲しい体験もありますが、それは教師と言う職業でしたら避けられません。
またそういった事に携わるのが教育と言う仕事なのだと思います。

外国人が日本に滞在するのには多くの条件が必要です。
前述したように日本の場合はその条件を曖昧にする事はありませんので、しっかりと守る必要があります。
何かしらの事情があって、その条件が維持できなくなった時には帰国させられますので、それを防ぐと言うか、滞在の条件を満たすにはどうしたら良いかを考えるのも、日本語教師の仕事の一部と言えるかも知れません。