日本語教師体験談

私のいとこは、私が小学生の頃からタイで日本語教師をしていました。
その話を聞いていた私は、義務教育が終わる頃から、海外で日本語教師をする事を夢見る様になったのです。
ただ、自分自身それほど冒険心があるというわけではありません。
だから、一人で見知らぬ国へ行くというのはなかなかできませんでした。
そんなある時、いとこの関係から、日本語教師を探しているという事を聞いたのです。
そして私はタイヘ行く事になりました。

タイに行ってみて感じたこと・良かったこと

タイで日本語教師をして良かったと思う事は、まずは学生が凄く熱心だったという事です。
今まで自分が見てきたような感じではなくて、日本語をどうにかして習得したい、それがひしひしと伝わってきました。
ただ、私の力量不足でどうしても上手にニュアンスを伝える事が出来ない場合も多々あったのが残念に思っています。
しかし、最初はそれ程日本語を話せなかった人が、授業の回数が増えるにつれて次第に話せるようになっていく様子はさすがだと思いました。
私も同様にタイ語を話す事が出来ず、そこに滞在している間に出来るだけ習得しようと頑張っていましたが、結局学生に比べると私の方がはるかにタイ語を習得していない状態だったのです。
大変だった事は、やはり授業の準備でしょう。
毎時間違う事ばかりするわけではないので、いつもいつも新しい事をする必要はないのですが、出来るだけ飽きられない様にするためにも結構どんな話をするか、また何に絡めて授業を進めて行くか等かなり考えました。
また、日本で育ってきた私にとってはそれ程難しくないような事でも、タイで育ってきた人にとっては理解しづらい事も多々あり、その点をコミュニケーションで何とかしていくことが大変でした。

日本とは違うからこそ、良さがある

とはいえ、やはり日本語教師をして良かったと思っています。
しかも、海外だからこそ経験できた事があると思うのです。
殆ど日本語が通じない環境だからこそ、こちらとしてもしっかりとコミュニケーションを図る必要が有るし、おこがましいとも思いますが、何か日本を背負っているような気分にもなっていました。
だから、出来るだけ文化を知ってもらいたいと思ったし、正しく理解してもらおうと努力したのです。
また、私の場合は既にタイにいとこが居たのが良かったと思います。
私はそもそも寂しがり屋なので、どうしても一人で何かをする事がなかなかできないからです。
しかし、こうして一人でも知っている人がいる事はかなり心強く感じたのです。
とはいえ、結局途中で何度か日本に帰国をしてはいましたが、数年タイで過ごしていると言葉を理解できるようにもなるし、何よりその土地の文化とかにも慣れて行きました。
なかなか日本では体験できなかった事も体験できたので、タイで日本語教師をした事は、私の人生に於いて大変プラスになりました。