漢字の筆順を教える

正しい書き方の指導が必要

日本語教師として指導する際、特に力を入れたいのが漢字の筆順です。
ただ漢字を丸写しするだけで、形を見たままで書いてしまうとでたらめな筆順になります。
間違った筆順のまま覚えてしまうと矯正させるのがかなり難しくなるので、最初の段階で正しい漢字の筆順を教えるようにしてください。
日本人の中にも間違った筆順のまま覚えてしまっている人も多いので注意が必要ですが、日本語教師という立場だからこそ正しい書き方を指導できるようにしてください。

筆順が大事な理由

なぜ筆順にこだわる必要があるのかと生徒から質問を受けるかもしれませんが、その時には正しい筆順を守ったらキレイに書けて漢字を覚えやすいというメリットがあることを説明してください。
特に毛筆で文字を書く場合には草書や行書という独特の書体になる場合もありますが、この時に正しい筆順でなければうまく書けません。

毛筆で漢字を書く機会がないなら筆順を意識する必要もないのではないかと思われがちですが、せっかく日本語を覚えるつもりであればやはり正しい筆順を守るべきです。
例えば小学校で習う漢字は様々な漢字の基本になるため、この段階で筆順を間違えて覚えるとこの後に覚える漢字も全て筆順を間違ったままになる可能性が高くなります。
正しい日本語を覚える基本であることを理解してもらったうえで、正しい筆順を指導してください。

筆順には意味があります

正しい筆順を守って書くことは、キレイに文字が書けるというメリットだけでなく、文字の成り立ちに沿った意味がきちんとあることだと言われています。
文字の始まりは象形文字で、その後時代の流れに伴って進化して現在の楷書という形になっています。
楷書の筆順については象形文字にルーツがあり、正しく文字を理解するという意味でも必要なことなのです。

間違えやすい文字

筆順を間違えやすい文字の例として右と左という漢字があります。
実はこれらの筆順は元々同じ書き順で指導するという話もあったそうですが、美しく漢字を書くためにはそれぞれ違う筆順にするべきだという主張があったため、その主張通りになったとも言われています。

正しい筆順は右が上から下に向かう払いが第一画目、左は左から右に伸びる横線が第一画目になります。
これは第一画目の部分が拳にあたる部分で、その次が腕にあたる部分になるという説もあります。
そのため本来であれば左と右の横線にあたる部分は長さが異なるのが正解になります。
左は払いの部分が、右は横線が長くなっているという特徴があるのは、腕の部分を示しているからだと言われています。

このように漢字の成り立ちから確認してみると筆順には意味があるものだと理解できるはずです。