俳句について

世界で最も小さな定型詩

日本語の素晴らしさを再認識できる俳句は、大昔から存在しているものだと考えている方も多いですが、実は明治時代から一般に広まったものです。
世界各国に様々な文化が存在している中でも俳句は世界で最も小さい定型詩と呼ばれるほど、短い言葉の中に様々なドラマが隠されているものです。

俳句は俳諧の連歌という主に江戸時代に広まった文芸が元になっています。
室町時代には俳諧の連歌が既にあったとされており、江戸時代には松尾芭蕉や小林一茶、与謝蕪村などが活躍したことで多くの人に親しまれる存在になったものです。

俳諧の連歌が近代文芸として俳句として浸透するようになったのは、正岡子規の功績が大きいという特徴があります。
俳句は俳諧の発句という言葉を短縮した造語で、正岡子規が作ったものです。

俳句と川柳、短歌の違い

混乱する方も多いのですが、俳句とよく似ている川柳と短歌は似て非なるものです。
俳句と川柳はどちらも五・七・五という17音で形成されるもので、一見すると同じものでは?と思われがちですが、様々な違いがあります。
決定的な違いとして、俳句には季語が必要になりますが、川柳は特に無くても良いとされています。

また、俳句には切れ字という手法が使われるという特徴があり、切れが使われることで季語と合わせて句に余韻を引きだすことができます。
切れ字の種類はかな、けり、やなどがあります。
表現方法は俳句が文語で川柳が口語という違いもあります。
内容についても違いがあり、俳句は自然の情景を詠むことが多くて川柳は主に人に関する事を対象にしています。

俳句と短歌の違いについては、短歌が五・七・五・七・七という31文字で構成されるという決定的な違いがあります。
明らかに俳句よりも長くなるため、表現したいことを的確に伝えやすいという特徴があります。
また、季語を入れなければいけないという決まりがなく、自分の身の回りで起こった出来事など人間に関連する内容を詠んでいます。
例えば短歌では恋愛に関する内容が詠まれることが多いものの、俳句ではあまり見られないという特徴があります。

俳句の魅力

俳句を詠む際には季語が必須になるため、季語を意識するようになって普段の季節感が変わった見方になることが俳句の大きな魅力になると考えられます。
日本には季節に応じて異なる情景を楽しめるという素晴らしい自然が存在しており、俳句に慣れ親しむことで今まで以上に自然の素晴らしさを実感できるようになります。

世界で一番短い詩とされる短い言葉の中に、様々な情景を思い浮かべることができるという世界観は俳句独特のものです。
声に出して詠んでみた時にリズム感の良さも実感できるので、いかに素晴らしい文芸なのかを再認識できます。